優柔不断のクルマ選び 完結!! VolksWagen Polo GTI2012年04月09日


 もう、3ヶ月以上前になるんだけれどもね。

 さんざん迷った挙げ句、来たんだよ。新しいクルマ。

 3ヶ月も経つのに、まだ1000km走ったか走らないかくらい、ほとんど乗っていないのだけれども。

 

 結局。

 新しいクルマは、これにしたんだ。

 フォルクスワーゲンの、polo GTI。

 なかなか面白いやつなんだよ、こいつ。

 


 最後まで迷ったのはね、同じワーゲンの、Golf Highlineとどっちにしようかな、って。

 1.4リットルのターボエンジンを積んだ4ドアFF車、っていう基本スペックは同じでね。

 クルマの、特に後部座席のゆったり感とか音の静かさとか、左右独立したエアコンとか。値段に見合う高級感、とはいわないまでも中の上感は間違いなくゴルフが上で。

 でも、200kgくらい軽い車体に、ターボに加えてスーパーチャージャーで武装したエンジンの元気さ、街中で曲がり角を曲がっただけで感じるすばしっこさ。結局運転してて楽しい方、っていうことで選んだのは、polo。5ナンバー、3.99mのボディは、僕の最初のクルマ、ファミリアとほぼ同じなんだ。

 

 最初は、本国ではオーダーストップになってるとか、半年以上待ちとか脅かされたんだけれど、思いの外はやく納車された僕のpolo。

 黒い車体にGTIを示すハニカムグリルと赤いライン。後ろのステッカーは、Poloとは書いてなくて、ただのGTI。

 ドアを開けて中に入ってみれば、赤いステッチのステアリングに、280kmまで刻んだスピードメーター。

 走り出す前から、わくわくするね。

 ディーラーで、ずっとお世話になったレガシイ君と並んで記念写真を撮って。そして、poloの誕生日ケーキをもらって。いざ、出発。

 

 納車直後はね、今のクルマにそういうのが必要かどうか分からないけれど、いわゆる慣らし運転。エンジンはあんまり廻さないように、急ブレーキ、急ステアリングなんてもってのほか。っていう感じで大事に大事に乗っていたからね。

 試乗車の印象が強烈なのだけれど、それ以上の元気いい走りは、しばらくお預けでね。

 

 ただ、1000kmまではどうしても待ち切れなくって。人工雪のスキー場がオープンした六甲山に、遊びに行って来たんだよ。

 これも、ちょっと前の話になるけれども、ね。

 

 この、polo GTIっていうクルマ。ものすごい二重人格なんだよね。いや、二重車格、っていうべきか。

 7速オートマのこのクルマには、二つのモードがあってね。いわゆる普通のDモードと、スポーティなSモード。ディーラーでは、DとSではマッピングから何から変わるって聞いたけれど、本当のところはどうなんだろうね。

 マッピングが変わるかどうかは置いておいて。シフトチェンジのタイミングは、間違いなく変わるんだよね。それも、劇的に。

 

 Dモードは、燃費重視のモードで。7速もあるギアは、走り出したとたんにタンタンタンと変わっていくんだよね。

 ちょっと大きな交差点だったら、信号待ちから交差点を渡りきったら、もう5速。ホントに、冗談抜きで。

 だいたい、2000rpmで切り替わって1500rpmで巡航、って感じ。

 もちろん、実用的にはなんの問題もないのだけれど。でも、たとえば6速1500rpmから加速するのって、なかなかストレスなんだよね。例えスーパーチャージャーで、低速トルクを増やしてるっていってもね。

 だから、巡航から加速するときには、パドルシフトで一速落とす、っていうのがこのクルマの乗り方なんだよね。

 街中での。

 

 そして、一方で。

 Sモードに入れたら、人格変わるんだよ。こいつ。

 基本は、4000rpmでシフトアップで、3000rpm巡航。だけど、ちょっとでも気合い入れて踏み込もうものなら、2速と3速は、許してくれないんだな。

 もう許して、って、泣きべそかくくらいまで、シフトアップしてくれない。

 5500rpmくらいで、やっと許してくれるときもあれば、少し踏み込んでると、レッドの直前まで平気で廻るんだ。

 良く廻るエンジンだからね。それはそれで楽しいのだけれど。

 でも、このエンジン、3000rpmくらいから、音が変わるんだよね。全く別物。それはもう、クルマにはとんと疎い、助手席の嫁さんにも一目瞭然の変わり方で。

 

 それはそれでいいのだけれど。

「ああ、楽しんでるのね。燃費のことなんか考えずに」

 っていう冷たい視線が、突き刺さるんだよね。

 

 でも。

 独りで細い山道を、燃費を気にせずに戯れているとね。

 そんなこと、どうでも良くなるよね。

 Sにしておけば、どっからでも吹き上がるエンジン。ちっちゃいRのカーブを、ちょこまか曲がるちっちゃい車体。おしりの後ろ10センチくらいに回転の中心を感じられる気持ちよさ。

 

 高速に乗って、大阪から東京まで行ったとして。さあついた、じゃあ帰ろう。っていうほどの長距離走者ではなさそうだけれども。(直進の安定性が、そんなにどっしり感がないから、結構気を遣うんだよね、高速道路。)

 でも、六甲山から二度山に遊びに行って、さあ、もう一往復。って何度も言いたくなるスプリンター。

 

 速い車じゃなくって、素早いクルマ。

 運転して面白いクルマ。

 そういう点では、大当たりだね。このクルマ。

 

 BRZとか、新しくて乗ってみたいクルマもいろいろ出てきたけれど。

 クルマが楽しいって、いいよね。

 やっぱり。

 

 あ、蛇足だけれど。

 燃費はね。

 Sモードで、山道走っても、上り下りを平均すれば、9km/lくらいかな。

 街中中心のいつもだと、11.5くらい。最高記録では、60km/hで、ほとんど停まらずに100kmくらい走った時は、18km/l以上だったな。

 でも、燃費計とにらめっこしながら乗るのはもったいないよ、このクルマ。

 

 ただ、それだけのはなし。


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