優柔不断のクルマ選び 番外編 〜アクセラセダン、3日乗り〜 ― 2015年05月10日
このごろの、マツダの車ってかっこいいよね。アテンザから始まって、アクセラ、デミオ、そしてロードスターとCX-3にいたるまで、思わず一目惚れしちゃうカッコ良さ。
カーグラTVとかでも、ほぼべた褒めのコメントばっかりで、どんだけ良いんだろう、って思いながら、乗る機会がなかったんだよね、いままで。前のアクセラに、少し試乗しただけで、5年振りくらいの、マツダ車。
だから、っていう訳ではないけれど、GWに、レンタカーを借りて、九州の南半分を走り回ってきたよ。
宮崎駅近くのレンタカー屋さんで借りたのは、アクセラのセダン。スポーツを予約したつもりだったのだけれども、その違いは指定できないみたいだね。
もちろんレンタカーだから、1500ccの一番下のグレードにカーナビだけついたやつだったのだけれども。
それでも5ナンバーのハッチバック乗りからしたら、3ナンバーの堂々としたセダン。排気量だって、1400ccの僕のクルマより大きいんだよね。どんなんだろう。わくわく。
おっきなトランクに、旅の荷物を詰め込んで。運転席に乗り込んで一番。
「すげー」
何がすごいってね。なんだろう。
銀色の車体のオッサン臭さからは想像もつかない、広さとか、スポーティさとか。何せ、良っコラ書って乗り込む椅子の低さは、うちのPolo GTIよりも確実に低いんだよ。内装は、車雑誌なら「質感の高さ」って言うのか知らんけど。もちろん、裸仕様だから、ハンドルもギヤもプラッチック張りなんだけど、そんなこと気にならない。座面の低いバケット系の椅子によっこらしょって乗り込んで、左側すぐにあるハンドブレーキを見たら、それは、オッサンセダンではないよ。(ってオッサンセダンではないのだけれどもね、アクセラは。ただ、銀色の車体がどうにもオッサンだっただけなんだよね)
いまどきのクルマは、カーステにBlue toothがついていて、iPhoneとの連動もすぐ出来るし、USB充電もそのまま出来る。ただ、センターコンソールの小物入れのトレイには、6Plusはでっかすぎて乗らなかったけどね。それはこちらのせいです、ごめんなさい。
見てわくわく。乗ってびっくり。そして、走り始めたら。
走り始めたら。おお、これはすごい。
何がすごいって、なんだろう。動かしやすいんだよね。
フロント左の角に、目印のポールが立っているおかげか、車幅の見切りがしやすくて、重たくはないけれど軽すぎないハンドルを切ると、思った分だけスッと曲がる。おしりの後ろに回転の軸がきちんと伝わってくるし、こつこつしない程度に路面のでこぼこも伝えてくれる。
楽しい。
なんだろう。エンジンの割に、そして僕が慣れているのよりおっきなボディなんだけど、そんなことを全然思わせない。
左側5センチまでは、楽に寄れる。
安心して、アクセルもブレーキも踏める。
もちろん、エンジンは111馬力、14.7kg位で非力なんだけどね。結構上まで廻しても、そんなに苦しくない音できちんと回ってくれるし。何より山道でも安心してべた踏みできる。まあ、べた踏みしてもそんなには走らないんだけどね。
でも、そんなことが全然気にならないくらい、思い通り感がすごくって。
あ、このエンジンって、ロードスターに積むエンジンなんだよね。チューンは違うみたいだけど。高速の追い越しとかは難しいけど、ある程度の回転数を保って、山道でギア変えながら踏み込んでいくのは、楽しいだろうなあ。にやにや。
このクルマに、もう少し力強いエンジンで、しかもMTだったら、どうなるんだろう。
わくわく。
そんなことを考えちゃうような、クルマだったよ。
気になったところもあるんだけどね。一つだけかな。今思い出せるのは。
それは、椅子。
オッサングレードとは思えないほど、スポーティっぽいデザインの椅子なんだけどね。背中をべったり押しつけて座ると、少し猫背になるのかな。いろいろ動かしてみたのだけど、ベストポジションが決まらないんだよね。腰と背中だけなんだけどね。ちょっと気になったな。
結局、3日間で750kmくらい走って、燃費は14.4km/lくらい。19.6km/lのカタログ値から考えると、ちょっと物足りないけれど、まああんまりおしとやかなだけじゃなかったからね。
うちのPoloとほぼ同じ燃費だけど、こっちはレギュラーだから、少し経済的、なんだね。
ああ、面白かった。
あ、千里のマツダには、ディーゼルのMTの試乗車があるんだ。ちょっと乗りに行ってみようかな。
今日、うちのPoloに帰ってきてはじめて乗ったのだけど。
いやあ、固いクルマだね。
ハンドルも重ければ、アクセルもブレーキも、アクセラのようにアバウトには操作できない。路面のでこぼこはそのまま伝わるし。うるさいし。
この前のCGTVで松任谷さんが、Poloを「さすがに時代を感じる」って行ったのはこのことなのかな?(S1と比べて、ね)
でも、この椅子の座り心地と、暴れ馬と会話しながら走る山道は、楽しいんだよね。
今日は、暗峠でつかれたけれど。
ただ、それだけのはなし。
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