あぶりぐも 〜500色の色鉛筆 そのに〜2009年06月28日

ちょっとイメージが違うのだけれども。。
   いろいろなないろ
   いろいろないろ

   菜のいろ野のいろ
   なのはなのいろ

   いろいろなないろ
   いろいろないろ

   きょうの空は、どんないろ


 赤ばっかりだって文句言っていたんだけどね。500色の色鉛筆の、初回頒布。
 でもやっぱり、なんか描きたくてね。だから、気にしてたんだ。赤のグラデーション、25色でなにがかけるのかな、って。

 そしたら、見つけたよ。
 朱や紅や橙の、いろんな赤の、とってもきれいな景色。

 炙り雲。

 何度もいっているかと思うけれど、仕事帰りに、大きな川を歩いてわたることが多いんだよね。
 このごろは日も長くって、会社をでる頃にはまだ明るいことが多いのだけれど。そして、橋を渡る頃に、ちょうど視界の向こうの山に日が落ちてくるんだよ。
 その瞬間。
 山の稜線にさしかかったお日様が、空に浮かんでいる雲を、下から照らすんだよ。
 下から太陽にあぶられる雲。
 炙り雲。

 いつもの、上から照らされる雲を下から見るのは、それは曇り空っていって、そんなに色彩的に魅力的な眺めではないのだけれど。でも、下から照らされる炙り雲は、綺麗だよね。
 だいたい夕日は、上にあるお日様よりも赤いものだよね。いつもは空を染めるその紅さが、垂れ込めた雲と地上の間に入り込んで、雲ばかりじゃなくって空気も染めていく。
 雲と地平線の間の狭い隙間に太陽がいるときでなくっちゃ、それは見られないんだよね。そして、その短い間でも橙色から紅に、そして朱にとどんどん色が変わっていく。
 前だけ見てると視界いっぱい赤色だけれども、後ろを振り向くと彩度が落ちた青空の名残がまだ残っていて。どっかにあるはずの、赤から灰色、青へのグラデーションをきょろきょろ探してみたりして。

 そういう空なら、25色の赤い色鉛筆で描けるんじゃないかな、って。

 もちろん実際に描いてみれば、僕の画力では幻滅するしかないのだけれど、っていうか幻滅したのだけど。
 でも、だいたい同じ色に見える色鉛筆をたくさん持って、あーでもないこーでもない、って色を重ねていくのって、いいね。

 でも、「インカの太陽」や「ノルマンディに沈む夕日」っていう色で空を描くのはいいけれど、「カナダのスモークサーモン」や「ほろ酔いのピーチフィズ」っていう色で雲を描くのはなんだかおかしな気分だね。
 もちろん、描いているときは色の名前なんて気にしないのだけれども、ね。

 今度はどんな色がくるんだろう。楽しみだな。下書き用の鉛筆かコンテ、用意しておこっと。

 ただ、それだけのはなし。

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