iBone on iPhone ― 2010年02月17日
ちょっと前に、携帯をiPhoneに替えてね。docomoから違約金を払っての乗り換えだから、ちょっと勇気がいったのだけれども、手にしたその日からそんなことは関係なくなるほど、楽しんでます。
有料無料のアプリも、幾つか入れて楽しんでいたりするので、そのうちの面白いやつを紹介するね。情報提供を意図したブログではないので、あんまり有益な情報はないかと思うけれど、迷っている人や困っている人の一助になれば、それはそれで嬉しいなあ。
ということで、今回はiBone。
iPhone用のアプリには、CMでおなじみのピアノとかギターとか以外にも、いっぱい楽器アプリがあるんだよね。たいがいは無料のLite版で試してみて、こんなもんか、ってそのままおしまいになるのだけれど。これはLite版があるのかどうかも知らないくらい、見た瞬間に即買い。350円。
あ、これは楽器ソフトなのだけれども、トロンボンをシミュレートしてるソフトなんです。トロンボンって知ってる? 長い管を伸ばしたり縮めたりしながら音を出す金管楽器。僕はこのトロンボンを10年以上吹いていて、それから10年以上ご無沙汰している昔日のボントロ吹きなのだけれども。そういう人には楽しいんだなあ、このソフト。
使い方は、基本的には画面を指で押さえると、その部分の音が出る、ピアノとかと一緒なのだけれど。もちろん、鍵盤になっている訳ではなくて、倍音列とスライドポジションが縦横の表になっていて、それぞれの音に対応しているんだ。
金管楽器をやっていない人には分けわからないと思うけれど、金管楽器って、基本的に音を替えるピストンって3個しかついてなんだ。その組み合わせで音を替えようと思うと、7種類の音しか出ないのだけれども、実は同じピストンの押しかた(トロンボンはご存じの通り、ピストンがないから、その代わりにスライドの伸ばし方で音を調節するんだけど、スライドの一のことをスライドポジションって言うんだよ)で、いろんな音が出るんだ。
たとえば、一番出しやすいドの音を中心にすると、その上のドミソシド、下に行くとソとド、さらにそのしたのドが、なんにも押さない状態で出すことが出来るんだ。
競馬の有名なファンファーレとかは、ピストンやスライドを全く使わないで、倍音の変化だけで演奏できるんだよ。
倍音をしたから順番に考えると、周波数が1倍、2倍、3倍ってあがっていくんだけどね。
ドミソの和音って、周波数が4:5:6なんだよ、って聞いたことあるかな、ないか。金管楽器の開放で出る音を下から数えていくと、ドミソはちょうど4番目から始まるんだ。面白いでしょ?
まあいいや、iBoneの話だね。
iBoneは、指を横に動かすとスライドをずらしたみたいに音がグリッサンドで変わっていって、指を上下に動かすと、倍音を変えるリップスラーのようにドミソシドって音が変わっていく。
ピアノみたいにデジタルじゃないから、指をちょっと横に揺らすとビブラートとかもかかって、その結果気持ちいい音程に一発で決まることはなかなか難しいのだけれど、その加減が昔ホントの楽器で苦労したことを想いだして楽しいんだなあ。
そして、音も結構トロンボンの音してるし。
それから、これはすごいなと思うのだけれども。トロンボンって、いろいろなスライドポジションで同じ音を出せるんだ。たとえば真ん中のドの音は、開放にあたる1番ポジションでも、ミの倍音から下がった5番ポジションでも出すことが出来るのだけれども、管の長さが変わるから、微妙に音色が変わるのだけれども、その変化をきちんと再現してるんだよね。
そういう一つ一つが、元ボントロ吹きの心をくすぐるんだなあ。
設定次第では、指は単に音を指定して、息を吹きかけることによって音を出すようにすることも出来るのだけれども、上手になったらそれも挑戦してみたいなあ。
あと、楽しいのは、ってどれもこれも楽しいのだけれど、iPodで音楽を聴いている上にかぶせて演奏できるんだよね。
昔必死にコピーしたJAZZのソロとか、演奏聴きながら一緒に演奏できたり、お気に入りのフレーズの音を取ってみたり。そういう楽しみ方も出来ます。
携帯でゲームなんて、って思っていたけれど、このソフトはホント、楽しいなあ。
ただ、それだけのはなし。
コメント
トラックバック
このエントリのトラックバックURL: http://mark.asablo.jp/blog/2010/02/17/4883988/tb
※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。
コメントをどうぞ
※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。
※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。