おかえりなさい、大西順子 〜東京JAZZ〜 ― 2009年09月09日

4月のこの欄で、大阪に来たら絶対聴きに行くなんて豪語したわりには、この前のビルボード大阪のライブ、結局行かなかったんだよね。
東京出張で、銀座の山野楽器でちょうど見つけた新譜のCDとスウィングジャーナルをゲットして帰ったら、その日がちょうどライブの日だったっていう、お間抜けさ。
あ、東京の人には信じられないかも知れないけれど、大阪では、ブルーノートがつぶれてビルボードができたんだ。こっちからしてみると、ブルーノートとビルボードの両方ある東京が信じがたいやらうらやましいやらなのだけれど。
まあとにかく、そんな訳で聴き逃してしまったんだ。
大西順子のおかえりなさいライブ。
だから、と言うだけではないのだけれど、行ってきました。東京JAZZ。Legend of Funk, Blues and Jazz。
しっかし、凄いプログラムだね。この日。
単純に豪華とか、そういうのではなくて、凄い。
これはまるで。
そう。これはまるで、マウントフジジャズフェスティバル with BlueNote。
だって。
大西順子に、マッコイ・タイナー w/ ジョンスコ。そして、ルー・ドナルドソン。おまけに最後にジャムセッション。そのまんまマウントフジの2日目昼のセッションでもおかしくない。
バブル真っ盛りの20年近く前に、あの日差しの中で汗と涙とげろを垂れ流しながら聴いた面子たち。また、逢えたね。
こんな感じで続けていくと長くなるので、今回は大西順子の特集です。
僕が最後に大西順子を見たのは、確かインフルにかかりながら聴きにいったつくばのホールなのかな。12,3年前の話。
それから、どういう活動をしていたのかいなかったのか解らないけれど、今回新譜を出して、東京JAZZに出て、ブルーノートやビルボードにも出てるってことは、これからもコンスタントに活動してくれるんだよね。
僕は、クリフォード・ブラウンとメイナード・ファーガソンのラッパの違いを聴き分ける自信はあるのだけれど、ピアノを聴き分ける自信は全くなくてね。ハービーとチックのデュオを生で聴いたときに、ギタリストの友人に「生で聴いたら(見たら)誰がどっちを弾いているかよく判るね」といって、「見なくても判るけどね」と呆れられてしまった程なのだけれども。
でも、音楽は、特に生で聴く音楽は目に頼っていいんだよ。あのかったるそうだった大西順子、どう変わってるんだろう。
ジーン・ジャクソン、井上陽介の、レコーディングと一緒のトリオで出てきた大西順子。オリジナル一曲やったあと、「今回は新譜の曲を中心に」と断ってから、演奏するのは未発表の曲。題名はまだないから、仮に#6。
オーソドックスなピアノトリオで、昔のように片手を椅子においてワンハンドでゴンゴン鍵盤を叩きつけたりはしないのだけれども、この曲だったかドルフィーのブルースだったか忘れちゃったけれど、途中からどんどん速くなって、ぶっ速のソロが延々と続くところがあったのだけれども。
ああ、大西順子が帰ってきたんだなあ、ってその時はじめて思ったんだよね。
ホントに、まじめな人なんだね。
それがミュージシャンとして、一個人としてプラスに働くかどうかは分からないし分かりたくもないけれど、ピアニストの大西順子は、逃げないんだ。ぶっ速のソロでも、手癖に逃げないし、勢いに逃げない。低音には逃げるけれど^^。
速くて正確なテンポで淡々と盛り上がるソロを延々と続けられると、どうなると思う?
こっちがね、緊張に負けて叫び出したくなるんだよね。掌にびっしょり汗をかいて、動きたくてむずむずする。
嬉しいなあ。そういう感覚、忘れてたよ。
おかえりなさい、大西順子。
僕とはほぼ同年代なんだけれど、お互い年取ったね。でも、いい歳の取り方だね。
演奏が終わって、ピアノの前で手を振ったあとは振り向きもせずに舞台裏に消える大西順子。後ろ姿が腕時計を見て小首をかしげる。
僕もつられて時計を見たら、5分押してたよ。
相変わらずだね、大西順子。
今度は気取らない、小さい小屋で聴きたいな。
おかえりなさい。
ただ、それだけのはなし。
東京出張で、銀座の山野楽器でちょうど見つけた新譜のCDとスウィングジャーナルをゲットして帰ったら、その日がちょうどライブの日だったっていう、お間抜けさ。
あ、東京の人には信じられないかも知れないけれど、大阪では、ブルーノートがつぶれてビルボードができたんだ。こっちからしてみると、ブルーノートとビルボードの両方ある東京が信じがたいやらうらやましいやらなのだけれど。
まあとにかく、そんな訳で聴き逃してしまったんだ。
大西順子のおかえりなさいライブ。
だから、と言うだけではないのだけれど、行ってきました。東京JAZZ。Legend of Funk, Blues and Jazz。
しっかし、凄いプログラムだね。この日。
単純に豪華とか、そういうのではなくて、凄い。
これはまるで。
そう。これはまるで、マウントフジジャズフェスティバル with BlueNote。
だって。
大西順子に、マッコイ・タイナー w/ ジョンスコ。そして、ルー・ドナルドソン。おまけに最後にジャムセッション。そのまんまマウントフジの2日目昼のセッションでもおかしくない。
バブル真っ盛りの20年近く前に、あの日差しの中で汗と涙とげろを垂れ流しながら聴いた面子たち。また、逢えたね。
こんな感じで続けていくと長くなるので、今回は大西順子の特集です。
僕が最後に大西順子を見たのは、確かインフルにかかりながら聴きにいったつくばのホールなのかな。12,3年前の話。
それから、どういう活動をしていたのかいなかったのか解らないけれど、今回新譜を出して、東京JAZZに出て、ブルーノートやビルボードにも出てるってことは、これからもコンスタントに活動してくれるんだよね。
僕は、クリフォード・ブラウンとメイナード・ファーガソンのラッパの違いを聴き分ける自信はあるのだけれど、ピアノを聴き分ける自信は全くなくてね。ハービーとチックのデュオを生で聴いたときに、ギタリストの友人に「生で聴いたら(見たら)誰がどっちを弾いているかよく判るね」といって、「見なくても判るけどね」と呆れられてしまった程なのだけれども。
でも、音楽は、特に生で聴く音楽は目に頼っていいんだよ。あのかったるそうだった大西順子、どう変わってるんだろう。
ジーン・ジャクソン、井上陽介の、レコーディングと一緒のトリオで出てきた大西順子。オリジナル一曲やったあと、「今回は新譜の曲を中心に」と断ってから、演奏するのは未発表の曲。題名はまだないから、仮に#6。
オーソドックスなピアノトリオで、昔のように片手を椅子においてワンハンドでゴンゴン鍵盤を叩きつけたりはしないのだけれども、この曲だったかドルフィーのブルースだったか忘れちゃったけれど、途中からどんどん速くなって、ぶっ速のソロが延々と続くところがあったのだけれども。
ああ、大西順子が帰ってきたんだなあ、ってその時はじめて思ったんだよね。
ホントに、まじめな人なんだね。
それがミュージシャンとして、一個人としてプラスに働くかどうかは分からないし分かりたくもないけれど、ピアニストの大西順子は、逃げないんだ。ぶっ速のソロでも、手癖に逃げないし、勢いに逃げない。低音には逃げるけれど^^。
速くて正確なテンポで淡々と盛り上がるソロを延々と続けられると、どうなると思う?
こっちがね、緊張に負けて叫び出したくなるんだよね。掌にびっしょり汗をかいて、動きたくてむずむずする。
嬉しいなあ。そういう感覚、忘れてたよ。
おかえりなさい、大西順子。
僕とはほぼ同年代なんだけれど、お互い年取ったね。でも、いい歳の取り方だね。
演奏が終わって、ピアノの前で手を振ったあとは振り向きもせずに舞台裏に消える大西順子。後ろ姿が腕時計を見て小首をかしげる。
僕もつられて時計を見たら、5分押してたよ。
相変わらずだね、大西順子。
今度は気取らない、小さい小屋で聴きたいな。
おかえりなさい。
ただ、それだけのはなし。
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