優柔不断のクルマ選び 〜ロードスターMT 乗り倒し!!〜 ― 2015年12月08日
さて。
この前、マツダのディーラーに行ってロードスターに試乗してから。
僕の中で盛り上がってるんだよね。ロードスター熱。MT熱が、ね。
ただね。
あんまり乗り物に強くない家人は、ロードスターにあまりいい印象を持っていないみたいで。ちょっと酔っちゃったからね。
それは、久しぶりのMTのせいであり、あまりの楽しさにはしゃぎまくったせいであって、ロードスターのせいじゃないぞと、一生懸命なだめすかしてね。
今度はそおっと、助手席に優しい運転をするから、って。説得の甲斐あって、もう一度、乗ることにしたんだよ。MTのロードスター。
そして、なんと。
今度は、丸一日。
マツダのディーラーさん、太っ腹。
ありがとね。
という訳で、朝からわくわく。
MTに慣れるのと、一人で思う存分ぶん回してみたくって、まずは一人でクルマを受け取りに行って。
その足で、六甲山へ、Let's GO!!!
トラックでいっぱいの幹線道路を抜けたところで、幌を開けてね。冬の、ピーカンの日差しを直に受けながら走るのって、楽しいね。街中でも。
慣れないカーナビの見方が良く分からなくて、高速に乗りそびれてずっと下道で行ったのだけれども、それだって楽しいよね。
窓を閉めると、結構あったかい首から下と、風が通って冷たい頭のてっぺんと。雲ひとつない空から容赦なく降り注ぐ、柔らかくてあたたかい陽の光と。
もちろん、街中でも気持ちいいんだけれどもね。
もう一度もちろん。山の中に入ったら、それはもう。
ああ、こういうところを走るために生まれてきた車なんだよなあ。
前の日に乗った別のMT車よりも、カチカチって、金属のゲージの中を動かしているのは分かるけど、だからって絶対にガリガリはしなさそうな、シンクロの容量すごいんだろうなあ、っていう気持ちのいいシフトを、コキコキと動かして。
下から十分なトルクがあるエンジンを、良い音がする少し上まで廻してあげて。
どんなにがんばっても、簡単にはキィーッて泣きそうにもないタイヤを感じながら、これまた良く効くブレーキとエンブレを交互に使って、誰もいない峠道を意味なく走り回って。
軽い車体は、エンジンもブレーキも、大げさに構えなくたって良く効かせてくれるし。
カーブひとつ回ったら、おしりのちょっと後ろを軸としてスッと回るの分かるし。
ブレーキかけたら、4輪が同じ止まり方をするし。
前に同じ道を走った、86みたいに、ABS効かせて突っ込んで、トラクションコントロールを効かせながらアクセルオンしなくっても、楽しい。
ものすごく、楽しい。
そうやって、六甲の道を何往復かしてから、ね。
さすがに疲れて、あと片道だけ、と思って、ゆっくり走ったら。
なんと。
これが楽しい。
木漏れ日を浴びながら、近く遠くの紅葉を眺めながら。道路のうねりを感じながら、エンジンの音でギアを選択しながら。
そうやって、肩の力を抜いて走る。
それが、ロードスターの楽しみ方なんだね。
パワーなんて、無くていいじゃん。
あるだけ使うのが、楽しいんだもの。
むふふ。
あまりの楽しさに、忘れそうになっていたけれど。
今日の目的は、家人を酔わずに乗せること。
たっぷり一人で愉しんだから、あとは酔わない運転が出来るよ、きっと。
家に帰って、普段は黒いPoloが停まっている駐車場に駐めてみて。低くて赤いロードスターが停まると、華やかな、でも、獰猛な野獣をつないでいるような、危険な雰囲気も出てきて。わーい、嬉しいなあ。
家から、旅行鞄を持ち出してね、トランクの容量を確かめて。
普段帰省に使っている鞄は、二人分入りそうだね。お土産まではいるかは微妙だけれども。
それから、一人で乗っている時には全く気にならない、社内の収納のなさ。コートもセカンドバックも、みんなトランクなんだよね。サングラス外したら、どこに置こうかな。
家人を拾って、今度は能勢の方に、阪神高速を飛ばしたよ。今日は初めての高速。
環状線の時は全然気がつかなかったのだけれども。直線を飛ばすと、結構音が入るんだね。幌の風切り音と、ロードノイズ。
おまけに、低い車高と丁寧に路面の凹凸を拾うサスと相まって。
僕のPoloもお世辞にも静かな車、とは言えないのだけれども。
これは相当に、スパルタンなクルマ、なのかなあ。
特に、運転しない側のヒトにとっては、ね。
前回の車酔いの記憶から、警戒心で身を強張らせている家人を見ると、やっぱり、家族の唯一の車、っていう位置づけは、難しいのかなあ。
ちょっとしゅん。
まあ、それでも。
多少はMTになれてきたことと、午前中一人でぶん回して気が済んだことと、気を遣って運転したことで、車酔いはなかったみたい。良かったよ。
車返して、ファミレスで夕食取っている頃から、僕も疲れてね。はしゃぎすぎで。
200kmくらいしか走ってないのにね。これはスプリンターなんだ。間違ってもGTではないクルマなんだね。
やっぱり難しいかなあ。ファミリーカーとしては。
あ〜あ。駐車場の抽選、申し込んどけば良かったよなあ。
今回乗ったS Specialパッケージじゃなくって、スタビのないSなら、もう少し柔らかいかなあ。
2台持ちだと、どのくらい負担かなあ。
考えること、増えちゃたよ。..
それもまた、楽しいんだなあ。
罪な、クルマ。
そうそう、車返しに行ったら、COTY取ったんだって、ディーラーの兄ちゃんが教えてくれた。
おめでとう。日本車だと3連覇だね。すごい。
マツダディーラーの方、わがまま聞いてくれて、本当にありがとうございました。
また、遊び行きますね。楽しい悩みは尽きないから、ね。
ただ、それだけのはなし。