脳内妄想実現化!! 〜MTの86レンタカー〜2015年01月09日

 あ、年が変わったね。

 あけましておめでとうございます。

 今年もよろしくお願いします。今年は、月一、コンスタントに行きたいのだけれども、まあ、ネタは相変わらず、ぼちぼちと行きます。

 

 っていうお正月っぽい枕のあとに、年末のネタ、なんだけれど。

 

 金融産業に勤める家人は、年末のお休みも市場通りでね。製造業の僕は、もう少しお休みが長いから、平日に一人取り残されることになるんだ。毎年。

 掃除とかいろいろ言い渡されるのだけれどもね、なんとか逃げる事を考えて。

 

 むふふ。

 乗り回してきたよ。

 MTの86。

 BRZでないところは、ちょっと残念だけれど。

 


 このごろ、脳内妄想クルマ選び、っていうシリーズ(?)を開始したのはいいけれど、全然後が続かないんだよね。いろいろ考えているのだけれども、やっぱり脳内妄想(試乗しないで書く、っていうのが自分の中でのお約束)は行き詰まるんだよね。

 

 僕は、今までずっとMTの車に乗っていて、今のPoloが初めてのオートマ、DSGなんだよね。DSGは、シフトもかちっとして早いし、パドルシフトで思う通りのギアを選べるし。何より、MTよりもなめらかで燃費も良くって、しかも速い。

 それはよく分かるんだけれどもね。

 でも。

 Poloが良く出来たクルマであればあるほど。オートマ車って言うのは、そのオートマの味付け次第で、フラストレーションがたまるんだなあ、って、思うんだよね。

 燃費重視のDレンジでは、2000回転に行く前にシフトアップして、1500回転で走るPolo。Sモードにすると、いきなり2速5000までシフトアップしないPolo。

 僕は、3000でシフトアップして、2000以上で走りたい、それだけなのに、それはPoloには(そのままでは)望めないんだよね。

 

 だから。

 ロードスターとか、S660とか。AUDIのS1とか。MTで元気の良さそうな新車の発表を見るたびに、いいなあ、って。

 日ごとにMTへの郷愁は募るんだけれどもね。

 じゃあ、今、MTを運転できるんだろうか、俺。

 この、DSGになまった身体で。

 っていう不安も、募ってくるんだよね。

 

 脳内妄想するにも、MTが運転できない身体になっていたんじゃあしょうがない。そう思ってね。MTのレンタカーを探したんだよね。前に一度探した時には、新開地まで行かないと無かったのだけれども。

 なんと、梅田のトヨタレンタカーで、MTの86貸してくれるんだ。

 年末の、僕が休みの平日。その一日しか候補がなかったのだけれども、その日運良く空いていて。しっかり予約したよ。12時間コース。

 さて、どのくらいなまっているんだろう。僕のMT感。

 

 桜橋ボウルの下のレンタカー屋さんで、黒く輝くエアロばっちりのTRD仕様の86を受け取って。こわごわ発進してみたら。

 ありゃりゃ、1速でがくがく。左足つらい。こんなに下手なんか、俺。

 そう思いながら、駐車場のゲートバーを通るために車を止めたら。

 ストン。

 あ、停まる時はクラッチ切らなくっちゃいけないんだった。

 

 大丈夫、大丈夫。深呼吸して。リハビリだから。

 

 街中は発進がつらいから、早めに高速のって、お山にあそびに行こう。その頃には、きっとMT感も取り戻してるさ。

 という訳で、ナビを六甲山頂にして。阪神高速に乗ったんだよ。

 六甲は、雨が止んだばっかりのハーフウェットでね。平日だからそんなにクルマが多い訳じゃないって言う、走るにはもってこいのコンディション。

 

 しかし。

 2リットルNAの水平対向。良く回るね。六甲くらいの峠だと、2速と3速でほぼ全て用が済んじゃうから、恐れていたほどシフトチェンジでばたばたすることもなくて。

 気がつけば6000近くまでヒュンヒュン回るエンジンは、試乗の時に気になった、人工的なエンジン音も気にならず、控えめに良い音させてくれて。これってホントにボクサーエンジン?何しろ、不等長たこ足の時代しか知らないからね。僕。

 

 実は、はじめてなんだよね。

 FRちゃんと乗るのって。いや、学生の頃良く借りだした友達の親のソアラはFRだね。でも、MTのFRは、学生の頃試乗したS15シルビア以来、かな。まあいいや。

 このごろ、また、読み返してるんだよね。頭文字D。iPadで遊んでいるレースゲームも手伝って、FRのイメトレはいっPAIできてるんだけれどもね。

 

 っていう訳で、ブレーキ残しながらハンドル切ってみるとか、立ち上がりに少しアクセルたくさんあけてみるとか。

 そうやって、後ろがずりずりしたり、TCSのインジケーターがついたりするのを、雰囲気だけ愉しんでいたのだけれど。

 

 いやあ。

 面白いな。

 そうそう、3ナンバーボディもはじめてなんだけれどもね。ボンネットの向こうで盛り上がるタイアハウスのおかげで、車幅感覚は見やすいし、思った通りに曲がるから、安心して愉しめるんだよね。

 まあ、結局コーナーの前でABSがちょっと効くくらいにブレーキ踏んで、立ち上がりはTCSだよりで早めにアクセルあけて。ちょっとだけずりずり感を愉しむ、っていう、雰囲気重視の走りに徹していたのだけれども。

 レンタカー屋さんのあんちゃんに、TCSの切り方教えてもらったけれど、ここではちょっと切れないなあ。こわくて。

 

 いつものっているのが、頑丈なドイツのクルマの端くれだとね、ちょっとびっくりすることもあったんだ。

 クルマが段差を乗り越えたりするとね。ルームミラーの視界が乱れるんだ。ガラスから生えているミラーが揺れるみたいなんだけどね。うちのPoloではそういうこと気がついたことがなかったからちょっとびっくり。Poloは天井から生えているのかな、と思ったらそうでもなくてね。まあ、86は車幅が広い分ガラスも広いから、かな。

 ボンネットの、運転席から見える端っこも、何となくぶるぶる震えてるみたいな気もしたんだけれどもね。これは、ボンネットカバーにえせカーボンのシールを貼ってるせい、なのかな。

 気になること、まとめて書いちゃうと。

 MTはかちかち決まって気持ちいいのだけれど、3速から2速に落とす時に、ずいぶん向こう側に押しやらないといけないんだよね。気分的に。左手で払うだけだと、3速から4速に入る事が多くって、出口でいきなり減速、みたいなことになったこともあったよ。これは慣れ、なんだろうけれどもね。

 あと、ニーパッドは欲しいなあ。買ったら入れよう、っと。

 あ、買うつもりは、買う予定は、無いけれどもね。今のところ。

 

 さて。

 六甲を何往復かして。

 二度山に抜けようかと思ったら、なんか事故車が道をふさいでいて。Uターンしたら、慣れないナビは、いつまでたっても引き返せってうるさいから、二度山をあきらめて。

 今度は奈良に向かったんだよ。

 

 奈良の山道を、景色を見ながらゆっくり走ろうかな、ってね。

 それは、無駄だったけれど。

 だって、運転が楽しいんだもの。

 

 有料の山道の、時々舗装されてないところなんかも、ちょっとずつ雰囲気を愉しみながら、堪能したよ。

 

 あれ、いつの間に。

 出発でがくがくしたとか、停まる時にクラッチ踏み忘れたとか。

 そんなの、いつのことだったんでしょう、っていうくらい、身体に馴染んでたな。MT。

 わーい、いつでも復帰できるぞ。

 

 という訳で、10時間程かけて、270kmのお楽しみ。

 ちなみに燃費は9km/lくらいかな。街中や阪神でも4速までで事足りてたこと思えば、上出来でしょう。

 

 楽しいなあ。

 良いなあ、FR、MT。

 

 まあ、次の日には、スタッドレス履いたPoloで雪道行って、やっぱりFFでよかった、とか思ったんだけどね。

 

 また乗りにいこ、っと。

 

 ただ、それだけのはなし。