30周年?の Special 宇治金時 Lunchtimes 〜JAZZ週間第3弾〜2014年12月30日

 さて、上原ひろみ聴いた次の日は。

 飛行機で東日本までぶっ飛んで。宇治金のライブを見に行ったよ。

 

 宇治金っていうのはね。Special 宇治金時 Lunchtimes っていうのが正式名称なんだけど。JAZZのビッグバンド、なんだよね。

 僕も、一時期そこで吹かせてもらっていたのだけれど。

 僕が高校に入った時に、コーチのかっちゃんと、部長の鼻の大きなこわい人に、コンサートやるから来いよな、っていわれてこわごわ見に行ったのが、第3回くらいのコンサートなのかな。

 宇治金はBig Bandっていう、JAZZで言うオーケストラ、大編成のバンドなのだけれども、小編成のコンボもやりたい、あるいはやらせたい、っていう教育目的もかねて、ビッグバンドの前にピックアップメンバーでコンボを幾つか、っていうライブを、80年代の終わりにはじめてね。当時、バブル期の豪華ジャズフェスだったMt. FUji Jazz Festivalから名前を勝手にいただいた、Mt. Uji Jazz Fes.が、それももう25年くらい続いてるんだね。

 

 大阪に来てからは、今回で3回目くらいなのかな。ほんのたまに来るお客さん、をしているんだけれどもね。

 

 毎回、いろんな音楽を聴かせてくれる、Mt. Uji。今回は、どんなバンドが、どんな演奏を聴かせてくれるんだろうね。


 

 さいたま市、というか浦和駅の路地に入った所のライブハウス。入り口でチケット買ってドリンク引換券もらって、っていう、本格的なライブハウス。開演15分前にいったら、リハは終わって、お客さんぽつぽつ来だしてて、メンバーは後ろにたまってだべってた。

 こんちわー。

 この一言で、さりげなく潜り込んで。

 

 15時の開演時刻。お客さんはまだ少しだけれど、分刻みのスケジュールだから、はじめようか、って。

 一個目のバンド。TJQ。

 とりあえずジャズカルテットやります。っていうこのバンド。3リズムにバストロの1トップの、オーソドックスなジャズ。

 山下洋輔や、上原ひろみばっかり聴いていた今週の耳には、これが心地よく響くんだ。Jorduとか、Laver Manとか。高校の一時期、一緒に部室にいたっておかしくない、僕と同年代の、いろんな音楽をそれぞれやってきたやつらが、今はこうやって、僕のよく知っているジャズを演奏してる。ほっこりしたよ。

 

 ライブハウスのお約束は、休憩のたびのビール。2杯目もらって、つぎはKKO。実は、今回、このバンドを聴きにきたんだよね。おっさん達の、ロックバンド。

 これがねえ。かっこいいのなんのって。

 宇治金を作ったバンマス、恩田さん。今は宇治金には参加してないから、ファウンダーと呼びなさい、ということらしいけれど。ジャズをやめて選んだこのロックバンド。ギター、ベース、タイコの3ピース、いや、ロックトリオっていう編成なのだけれど。

 ギター1本の音圧って、こんなにすごかったんだ。3人のロックバンドって、結構あるんだね。70年、80年代って。

 ロッキンオンジャパンをタマに買って読むと、3ピースの疾走感、とか書いてあるけれど。ああ、それってこういうことなんだ。と思って聴いていたら、3ピースじゃなくって、ロックトリオと呼べ、と怒られちゃったけれどもね。

 後半、ブラス隊が入ってきて、豪華なボズスキャッグス。

 かっこいいなあ。グラサンの恩田さんと、頭の上からシャウトする公家さん。

 

 三つ目は、もう10年目になるんだってね。MMJG。僕は、3回目になるのかな。最初の一回は、Sotだったんだっけかな?

 4フロントのジャズバンド、っていう編成なのだけれども。同じ編成のメッセンジャーズが緩く聞こえてくるくらい、テンションの高い、これも、ジャズ。

 相変わらずの安定したフロントと、分厚い編曲。ただ、前回のマンテカのイメージが強くって、今回は、曲が思い出せないんだ。ウェザーの曲って、バードランドだったっけ???(m_m)

 

 ハードなMMJGのあとは、クラゲさん。

 ギターとVocalのデュオ。

 良いなあ。途中から女性ボーカルもゲストになって。ジャズって、懐が深いなあ。

 MMJGでつかれた鼓膜を、宇治金の前にちょっと休める。芸達者なジャズ。今回はビールじゃなくって、ジントニックを頼んだのだけれども、それがよく似合うセットだったね。よかったよ。

 

 さて。

 ジャズフェスときたら、これ。Jam Session。

 無謀にもバラードを大勢で演奏して。スリリングだったね。打ち上げの時に話してたけれど、だれのせい&おかげなのだったっけ?

 

 そして。

 宇治金。

 あのライブハウスの、横幅のないステージに、良くのったね。とりあえずセッティングだけで感動したよ。

 サックスが4人だったり、トロンボンが3人だったり。いろいろあるんだろうけれど。みんなで音を出すことが出来て。年2回も人前で演奏をすることが出来て。

 タマに遠くからの友人や(俺のことだけど)、逝っちゃった人だって降りてくるかも知れない、そういう場を、30年も続けている。

 そういう人たちが、地元にいてくれる、というのは、嬉しいもんだよね。

 

 また遊びに来るね。いつか。

 

 ただ、それだけのはなし。