ユイツムニスト in 神戸学校 ― 2007年09月18日
まだまだ日中は暴力的な暑さが続くね。今日なんか、午後の暑い時間に出張を仰せつかって身体が溶けるかと思ったものね。
それでも、陽が落ちるとまあそれなりに涼しい風が吹いたり、まだ頼りないけれど蟲の声も聞こえてきたり、何より三日月の輪郭がくっきりしていたり。そう。もう秋なんだよね。
先週末にね、神戸の山の手の方に出かけてきたんだ。秋の風を感じる、っていうのがテーマだったのだけれども、意に反して日向では溶けるほど暑かったのだけれども。
それでもちょっと小高い展望台に登って、クマゼミではないヒグラシゼミの声と、風にゆれる木の葉のサワサワっていう音を聴きながら日陰で休んでいると、ああ、夏も終わりなんだなあ、っていう気になるよね。
おっとっと。
神戸の山の手に行ったのは、秋の風を感じるのも重要な目的なのだけれど、もうひとつ、目的があったんだよね。
それはね、神戸学校。
友達と言うにはおこがましい僕の知人が勤めている会社が主催している、月に一回の講演会なのだけれどもね。
講演会って言うと偉い人が壇上から語りかけるおそれおおい会、っていうイメージがあるのだけれど、この会はハンドメイドで等身大な感じが、とても好感が持てるんだよね。
とはいえ、一年ぶり二度目、って感じだから、偉そうなことは何も言えないのだけれども。
この講演会の、今年のテーマは、「十二人のユイツムニスト」らしい。
僕は、カタカナが読めない人だからね。ユイツムニストってなんのことか、実はさっぱり分からなかった。ユメツムギスト(夢紡ぎスト)かな、って勝手に思ったりして。
今回、音読されてはじめて分かったのだけれども、唯一無二ストなんだね。なるほど。
というわけで、前置きが長くなったけれど。
今回の講師は、シンクタンク・ソフィアバンクの副代表、藤沢久美さん。
藤沢さんは、大学時代から三十歳までに起業する、って宣言してた人で。家政学科(だったよね?)を卒業して、「未来が見えるから」って言う理由で投信の管理会社に就職して。そこで得た経験をもとに、投信のランク付け会社を起ち上げて。その会社は数年で大手に売却して、今はソフィアバンクの副代表。っていう経歴の人。
講演内容はね、未来を見るための情報として経済を選んだ人らしく、村上龍のJMMの愛読者の僕としてはとても取っつきやすい内容で。
もちろん堅苦しい経済の話しはほとんどなくて、新しい分野で成功している女性としてものすごく魅力的な話がいっぱい聞けたのだけれどもね。
それにしても、一年くらい前に聞いたモデルのアン・ミカさんもそうだけれど、成功した女性ってどうしてこう、魅力的でかつ柔らかいんだろうね。
講演会の運営は、フェリシモって言う男の子にはあんまり知名度がないけれど(失礼)、女の子にはかなり知れ渡っている、神戸の通販会社の、入社1,2年の子達が中心になっているようで。
講演は対談形式で行われるのだけれど、その司会進行もそういう女の子。
だからもちろん、聞いているこちらが気恥ずかしくなってしまうこともたまにはあるのだけれど。でも、にもかかわらず。公演慣れしているゲストの人たちに、一般の目線で話しをしてもらうって言う意味では絶大な効果を発揮しているんだ。
ちなみに今回司会をしてくれた女性。第二部冒頭の「来ないかと思いました」のひと言、大好きだなあ、僕は。
等身大の講演内容と、1200円っていう等身大の入場料。
仕事にがんばっている女性で、ちょっとだけ生き方について誰かに励まされたい、っていう人。特に神戸付近に住んでいるヒトは、是非一度、聞いてみたらいいな、って思う、アットホームな講演会だったよ。
興味のある人は、ホームページがこちらなので見てみて下さいね。
ちなみに、事前登録がないと、当日は入れないですよ(笑)。
あ、そうそう。
ふと思ったのだけれども、ようやく分かったよ。ユイツムニストが僕の中で意味をなさかなった理由。
きちんと書くのだったら、「ユイイツムニスト」なんだよね。どちらでもいいけれど。
ただ、それだけのはなし。