優柔不断のクルマ選び 番外編 〜新型Golf Rに乗ったよ!!〜 ― 2015年07月23日
梅雨は明けたようなのだけど。
台風が来たり来なかったり、雨が降ったり降らなかったりで、なかなかスカッと夏らしくならないね。
まあ、夏らしくなったらなったで、暑くてイヤなのだけれども。
それでもまあ、セミは鳴くし、学生さんは夏休みに入ったし。
夏、だよね。
という訳で、台風明けの三連休初日、乗りに行って来たよ。新しい、ゴルフR。
なにがという訳で、なのかは良くわからないのだけれども。
ゴルフRってね。
完全無欠の市民車、フォルクスワーゲンゴルフの一員、なのだけれど。
ゴルフのスポーツグレードといえば、GTIっていう、いわゆる「羊の皮を被った狼」の代表格とも言えるすごいクルマがあるんだけどね。
Rっていうのは、Rっていう名前が示す通り。R、なんだよね。
え、なんだか分からないって?
そうだよね。
クルマの、ホントのスポーツカーとかはさておいて、日常にも使えるようなクルマのスポーツグレードって、GTとかRとか多いよね。
GT-Rなんてそのものだけど。これから出てくるシビックのタイプRとか、ゴルフ/ポロのGTIもそうだし、古くはパルサーのGTi-Rとか、もっと古くはスカイラインGTとか。
元々、GTって言うのは、グランツーリスも、長距離を快適に走る車、っていう所からわりと豪華系の装備とか内装を持った車に多かったよね。日本では。ソアラ2000GT
とかね。
それに対して、Rっていうのは、基本的にはレーシングのRだよね。GTに比べて、より直接的に速い、っていうアピールのための名前。まあ、GT-RのRは、R380っていう、その当時の日産のレーシングカーから取られた、って噂だけどね。
という訳で、ドイツのアウトバーンをかっ飛ぶためのGTIに対して、レースのためのクルマ。
それが、Golf R。
300万円の普通のゴルフ、400万円のGTI、そして500万円超のR、っていう感じ、それだけの差が、あるんだろうか、っていうんで乗ってみたよ。
エンジンはね。GTIと同じなんだろうなあ、2000のターボ。もちろんパワーはGTIより大きくて、280馬力、38.7kg。トランスミッションは同じ6速のDSGで。
GTIとの一番の違いは、四駆、ってこと。つまり、280馬力の四駆。僕のむかし乗っていたレガシイと基本同じようなスペック。280馬力だしね。
だから、力があるとか、四駆だ、っていうことはそんなに僕にとっては魅力ではなくて。それなら、WRXに乗るよ、っていう中、ゴルフRはどれだけすごいのか、っていうことで乗ってみたのだけれど。
いやあ。
それは難しいなあ。
台風に閉ざされた二日間を乗り越えて、夏休み初日の三連休。大阪の道路はどこに行ってもゲロ混みだし。
GTIよりも確実におとなしい外見のRの試乗車に近づいて、乗り込んで。
僕は、いつも車のシートを、とりあえず一番下まで下げるのだけれども。そうすると、メーターがちょっと見えにくいんだよね。Golfのメーターは、深い筒の底にあるように、メーターの周囲に壁があるのだけれど、その壁に阻まれて正面から見ている感じがしない。
僕の好きなフェルさんの車の記事の中で、最適なポジションはボンネットが1/4くらい見える高さだ、っていってたこともあって、電子制御のシートを少しずつあげていくと、なるほど、この高さならメーターもボンネットもきちんと見える、という高さは、いつものポジションよりもちょっと高いところにあって。でも、これがメーカー想定の高さなんだよな。運転もしやすいし。
あと、ポジションで言うと、ペダルポジション。アクセル踏む時って、踵を床に点けたまま足を振る感じになると思うのだけれど、ブレーキからアクセルに右足を振って踏んでいくと、つま先がなんかにあたるんだよね。よく見てみると、左足用のフットレストのような出っ張りが、右にもあって、ある程度以上アクセルを踏むとそれに当たるんだ。
真正面からアクセル踏んでないからかなあ。でも渋滞中で、ブレーキとアクセルを頻繁に踏み換える時にはちょっと邪魔だなあ。とか思っちゃったよ。
もちろん、動き出せばね。
6速のドシッとしたDSGが、エンジンのトルクをきちんと受け止めて、気持ち以下速をあじあわせてくれる、ところもあるんだけどね。
軽い車体に7速DSGのPoloに慣れているせいか、結構低速かったるいなあ、って思うことが多かったんだよね。1時間の試乗中、ほぼ渋滞だったから、なのだろうけどね。
それから、エンジン音。
1.4のPoloのような騒がしさのない、落ち着いた野太い音を室内にも快く響かせてくれる、ところもあるんだけれどもね。
渋滞中多用する、1700rpm前後の回転数で、なにかがエンジン音と共鳴するのかな。結構音圧が充満するんだよね。車内に。ちょっと疲れる音。普通に流れている道路なら問題ないんだけどね。
それでも、混んだ道でもちょくちょく仕掛けてみたやんちゃな行為も、四駆のゴルフは難なくいなしてくれて。
あえていろいろケチつけたくもなるほど、しっかりした大人の走りを味わわせてくれる。
いいなあ。
いいんだけど、それが似合う男に、僕がなることがあるんだろうか。
無いんだろうなあ。
GTIに設定されたマニュアル車。Rにも設定されるんだよね。Poloの場合は、7DSGの限界のために落としていたトルク特性が、DSGとMTで大きく変わるみたいだけど、Rの場合はどうなんだろう。
もし、低速トルクがもっと太ったMTなら、ちょっと乗ってみたいかも。...
ただ、それだけのはなし。
激戦! 東大vs名工大 バドミントンのロボコン2015 ― 2015年07月20日
特に注目している訳でも意識している訳でもないのだけれど、チャンネルかちゃかちゃしている時に目にはいると、いつもそのまま見続けちゃうんだよね。
ロボコン。
毎回ルールは違うのだけれど、お題にあったロボットを、学生さんが一生懸命作って、対戦型で勝ち上がる。ただ、それだけの、智恵とものづくりの技術比べ。
今回も、最後の方だけなんだろうけれど、いい勝負があったよ。
今回のお題は、バトミントン。
1チーム2台のロボットで、バトミントンダブルスの試合をやって。5点先取した方が勝ち上がる。
シンプルだけど、難しい。
難しいけど、見ている方はわくわくする、いいお題だよね。
どんな細かいルールがあるのか、最初から見た訳じゃ無いからよく分からないけれど。
1チーム2台。1回ごとにサービス権は入れ替え。
自立型でも、操縦士付きでもかまわない。
ラケットは、何本使ってもかまわない。
1台30kgの重量制限あり。
そんな感じなのかな。
いろんなアイデアがあるよね。
水車みたいに何本も植えたラケットをぐるぐる振り回すやつとか、扇形にいっぱいのラケットを敷き詰めたやつとか。
ラケットの動力も、ひたすら廻すモータータイプ、瞬発力で勝負の空気圧タイプに混じって、一発勝負のバネ動力、なんてのも会ったりして。
ロボットも移動も、コントローラーで操縦するやつとか、センサー内蔵で自分で動くやつとか。
アイデア、予算、技術力に応じて、いろんな想定でいろんなロボットが出てきて。
対戦型の試合形式もあって、決められたコースを速く進む、このごろ多かった、壊れなければ勝負見えてる型のロボコンより、遙かに熱くなったよね。
そんな中で、一番熱かったのは。
東大対名工大。
すごい、試合だったよ。
好き嫌いを、抜きにしたら、ね。
東大のロボットはね。
まあ、頭のいい学生さんが考えたんだろうね。このルールの中で、ものすごく有効であろう動きをするロボット。
一撃必殺。
バネを動力として、モーターや空気圧ではとても出せないスイングスピードを実現した、とてつもないショットを繰り出す2台のマシン。
サーブ専用マシンと、レシーブ専用マシン。
ヒトの手でセットしたバネを動力とするから、1回しかスイングできない、そういうロボット。
つまり、ラリーを続けようっていうことを全く考えずに、一撃必殺のみを考えた、そういうマシン。
それに対して、名工大のロボットはね。
高性能のセンサーと反応のいいマシンで、拾ってつなぐタイプのロボット。ゲストのオグシオの小椋さんともラリーを繰り広げられる、そういう高質な試合を繰り広げられる可能性のあるロボットたち。
つまり、一撃必殺で、返されたらなすすべのない東大に対して、必殺のアッタクを返せるかどうかの名工大。そういう試合、だったんだよね。
もちろん、僕の応援するのは、名工大。
このルールでは勝てるかもしれないけれど、人間とバトミントンの試合を争う、そういう可能性の全くない東大の「お利口な」ロボットは、僕は好きじゃないなあ。
試合はね、東大の鋭いサービスを、レシーブを返せるか名工大、っていうところが見どころだったのだけれども。
思いもかけないトラブルで、あっけなく負けちゃったんだよね。
僕の肩入れしていた、名工大が。
東大の人力バネの威力は、それはすごくって。名工大のすばしこいロボットの反応でも、とれなかったりとれたり。
東大は、一撃必殺だから、半分とれたら名工大にも勝機があるのだけれど。
そして、その勝機は、徐々に見えてきていたのだけれど。
それと同時に、名工大の2台のマシンが、シャトルを追いかけてぶつかったり、見合ったりすることが多くなって。
大事なところで、お見合いして、試合終了。
東大の、勝ち。
なんと、2台のマシンをつなぐBluetoothが、会場のたくさんのスマホに干渉されて、レスポンスが遅くなってしまったための、衝突やお見合いだったらしい。
いろんな所に、想定外があるよね。
ルールに従って、ぎりぎりの所で作り込んだマシンだから、いろんなトラブルがあって。
今回は、東大の、勝ち。だったね。
その東大も、粘りの早稲田に苦杯をなめて。
いやあ、対戦型のロボコン、やっぱり面白いや。
ただ、それだけのはなし。
優柔不断のクルマ選び 番外編 〜アクセラセダン、3日乗り〜 ― 2015年05月10日
このごろの、マツダの車ってかっこいいよね。アテンザから始まって、アクセラ、デミオ、そしてロードスターとCX-3にいたるまで、思わず一目惚れしちゃうカッコ良さ。
カーグラTVとかでも、ほぼべた褒めのコメントばっかりで、どんだけ良いんだろう、って思いながら、乗る機会がなかったんだよね、いままで。前のアクセラに、少し試乗しただけで、5年振りくらいの、マツダ車。
だから、っていう訳ではないけれど、GWに、レンタカーを借りて、九州の南半分を走り回ってきたよ。
宮崎駅近くのレンタカー屋さんで借りたのは、アクセラのセダン。スポーツを予約したつもりだったのだけれども、その違いは指定できないみたいだね。
もちろんレンタカーだから、1500ccの一番下のグレードにカーナビだけついたやつだったのだけれども。
それでも5ナンバーのハッチバック乗りからしたら、3ナンバーの堂々としたセダン。排気量だって、1400ccの僕のクルマより大きいんだよね。どんなんだろう。わくわく。
おっきなトランクに、旅の荷物を詰め込んで。運転席に乗り込んで一番。
「すげー」
何がすごいってね。なんだろう。
銀色の車体のオッサン臭さからは想像もつかない、広さとか、スポーティさとか。何せ、良っコラ書って乗り込む椅子の低さは、うちのPolo GTIよりも確実に低いんだよ。内装は、車雑誌なら「質感の高さ」って言うのか知らんけど。もちろん、裸仕様だから、ハンドルもギヤもプラッチック張りなんだけど、そんなこと気にならない。座面の低いバケット系の椅子によっこらしょって乗り込んで、左側すぐにあるハンドブレーキを見たら、それは、オッサンセダンではないよ。(ってオッサンセダンではないのだけれどもね、アクセラは。ただ、銀色の車体がどうにもオッサンだっただけなんだよね)
いまどきのクルマは、カーステにBlue toothがついていて、iPhoneとの連動もすぐ出来るし、USB充電もそのまま出来る。ただ、センターコンソールの小物入れのトレイには、6Plusはでっかすぎて乗らなかったけどね。それはこちらのせいです、ごめんなさい。
見てわくわく。乗ってびっくり。そして、走り始めたら。
走り始めたら。おお、これはすごい。
何がすごいって、なんだろう。動かしやすいんだよね。
フロント左の角に、目印のポールが立っているおかげか、車幅の見切りがしやすくて、重たくはないけれど軽すぎないハンドルを切ると、思った分だけスッと曲がる。おしりの後ろに回転の軸がきちんと伝わってくるし、こつこつしない程度に路面のでこぼこも伝えてくれる。
楽しい。
なんだろう。エンジンの割に、そして僕が慣れているのよりおっきなボディなんだけど、そんなことを全然思わせない。
左側5センチまでは、楽に寄れる。
安心して、アクセルもブレーキも踏める。
もちろん、エンジンは111馬力、14.7kg位で非力なんだけどね。結構上まで廻しても、そんなに苦しくない音できちんと回ってくれるし。何より山道でも安心してべた踏みできる。まあ、べた踏みしてもそんなには走らないんだけどね。
でも、そんなことが全然気にならないくらい、思い通り感がすごくって。
あ、このエンジンって、ロードスターに積むエンジンなんだよね。チューンは違うみたいだけど。高速の追い越しとかは難しいけど、ある程度の回転数を保って、山道でギア変えながら踏み込んでいくのは、楽しいだろうなあ。にやにや。
このクルマに、もう少し力強いエンジンで、しかもMTだったら、どうなるんだろう。
わくわく。
そんなことを考えちゃうような、クルマだったよ。
気になったところもあるんだけどね。一つだけかな。今思い出せるのは。
それは、椅子。
オッサングレードとは思えないほど、スポーティっぽいデザインの椅子なんだけどね。背中をべったり押しつけて座ると、少し猫背になるのかな。いろいろ動かしてみたのだけど、ベストポジションが決まらないんだよね。腰と背中だけなんだけどね。ちょっと気になったな。
結局、3日間で750kmくらい走って、燃費は14.4km/lくらい。19.6km/lのカタログ値から考えると、ちょっと物足りないけれど、まああんまりおしとやかなだけじゃなかったからね。
うちのPoloとほぼ同じ燃費だけど、こっちはレギュラーだから、少し経済的、なんだね。
ああ、面白かった。
あ、千里のマツダには、ディーゼルのMTの試乗車があるんだ。ちょっと乗りに行ってみようかな。
今日、うちのPoloに帰ってきてはじめて乗ったのだけど。
いやあ、固いクルマだね。
ハンドルも重ければ、アクセルもブレーキも、アクセラのようにアバウトには操作できない。路面のでこぼこはそのまま伝わるし。うるさいし。
この前のCGTVで松任谷さんが、Poloを「さすがに時代を感じる」って行ったのはこのことなのかな?(S1と比べて、ね)
でも、この椅子の座り心地と、暴れ馬と会話しながら走る山道は、楽しいんだよね。
今日は、暗峠でつかれたけれど。
ただ、それだけのはなし。
優柔不断のクルマ選び 〜胎動篇〜 新型Polo GTIに乗ったよ!! ― 2015年04月18日
結局。
今にいたるも。
フルモデルチェンジなのか、マイナーチェンジなのかよく分からないのだけれども。
僕の愛車、Poloに新型がでて。それはもう少し前の話になるのだけれど。少し遅れてでたNew Polo GTI。その試乗車が来ました、っていう連絡をもらって、いそいそと行ってきたよ。
新型Polo GTI。
フルモデルかマイナーか分からないほどの変化だから、基本的に外見はほとんど変わらないのだけれどもね。今度のGTIは、顔の赤いラインがライトの中まで入ったのと、横に赤いGTIのオーナメントが張り付いているのと、そして、ホイールがシャープなものに変わったのが、外観の変化かな。仙台ゴルフGTIとおそろいで、ちょっとかわいい系のホイールも、ヨーロッパっぽくって好きなんだけどね。
大きさは変わらないから、相変わらず5ナンバーの等身大で。
外側は、あんまり変わらない、といっても良いかと思うのだけれども。
中身は、結構変わってんだよね。
結構、っていうか、エンジンが、全く別物になった。
僕のGTIは、1400のエンジンに、スーパーチャージャーとターボのダブル過給で、179馬力を出すエンジンがのっているのだけれど、今度のGTIは、エンジンを1800に大きくして。そのかわりシングルターボで、もちろん1.4に対してはちからもちの192馬力。まあ、1割以下の差なんて、ほぼ体感できないからね。おっきくなって、あんまり無理せず力持ちなエンジン、って感じだね。
予習はそれくらいにして。
ちょっと前まで、お店の中に鎮座していた試乗車に乗り込んで。
もちろん同じクルマだから、運転席周りはそんなに変わらないのだけれども。
穴のあいていないのっぺりした革になったハンドルには、いっぱいボタンがついていて。いろんな操作が、そこからできるんだね。オートクルーズはついていないみたいだけれど。
アイドリングストップの解除方法だけ教えてもらって、同乗者なし、ルートなしの試乗に、いざ、出発。
おお。
ハンドル、軽っ。
乗り慣れてるうちのPoloが、パワステ壊れてるんじゃないか、って思うくらいに、ハンドルが軽い。まあ、これは好き好きだけどね。
そして、
相変わらずぽんぽん気持ちよく上がっていくギア。よく見てみると、Dレンジは、前のやつに比べると低い回転数でギアが上がっていくのかな。2000弱から1800位にポイントが下がった感じ。トルクの出る回転数がずいぶん下がったみたいだから、それを活かすセッティングなんだね。あんまり自然すぎて、そこは違和感も何もなかったけれど。
違和感、っていうのではないけれど、おお、って思ったのは、シフトレバーをコツンと引っぱって、Sモードにしたとたん。
おお! なんと。
Sモードにしたとたん、ギアがぐっと下がって、レスポンスが良くなり、ああ、これがGTIだな、って思うのだけれど。それは、僕のやつと変わらないのだけれど。
この新型。Sモードでもじゃじゃ馬じゃない。
僕のやつだと、街中でSモードにしたとたん、ギアが二つ一気に下がって、となりで寝ている家人が、何が起こったのかと起き出すほど甲高い音にかわって、そして5000回転を優に超えるまで引っぱりまくる。かなり気合いの入った時にしか使えないモード、なのだけれど。
今回の新しいGTIのSモードは、そうじゃないんだよね。
ギアチェンジは確かに遅くなるのだけれど、普通にしてたら4000も行かないくらいで変わってくれて。そして、そのくらいになってもエンジン音は、ちょっとうきうきするかな、位で。だから、街中でSモードにしても、ギアは一つ下がるくらいだし、となりの家人が気がつくことも、多分ない。そういうモード、なんだよね。
言ってみると、普段使えるSモード。
エンジン大きくなって余裕があるから、しゃかりきに廻さなくっても良いし、そういう周り方をするエンジンだから、エンジン音(車内にはスピーカーデオとを出しているようだけれど)もそういう、余裕系の音の出し方、なんだね。
もう少し、アクセルと踏み込むような所だと、また違う顔を見せてくれるのかもしれないけれど、街中では、なんか一気に大人のクルマになったなあ、という感じ。
ただ、Sモードが街中で気軽に使えるようになった分、燃費はどうなるのか分からないけれども、ね。
ああ、面白かった。
PoloのGTIとしては、僕のやつよりもずいぶん大人になって。ちょっと前に試乗したゴルフGTIに、ずいぶん似てきた感じだね。値段も結構立派になっちゃったし。
もし、3年前に、このクルマがGTIだったら、僕はこれを選んだろうか、って考えると。それは難しいなあ。
2.0のターボから、ダウンサイジングのコンセプトに惹かれて1.4を選んだ身からすると、1.8ではただしょぼくなった感じしか持たないだろうし、のってすぐ分かるわくわく感、っていうのも、やんちゃな1.4にはかなわないし。300万円を大きく越えるプライスタグも、ちょっと躊躇する要因で。
だから、他の車種に落ち着いた可能性は、大きいな。
でも、いったんこの新型を買ったら、このクルマと共に自分を成熟させていくように、永い事乗る車になるんだろうなあ。
僕のPoloだと、乗るたびに自分にやんちゃな部分がまだどのくらい残っているか、そういうことを突きつけられているみたいで、乗っている時じゃなくって、降りてから結構きついんだよね。身体が、じゃなくってね。
まあでも。
今度のGTIには、なんと、マニュアル車があるんだよね。しかも、来月くらいには日本上陸。
それは、新型だ旧型だ、っていう話とは全く違ってね。わくわく。一度乗ってみたいなあ。
わくわく。
ただ、それだけのはなし。
脳内妄想実現化!! 〜MTの86レンタカー〜 ― 2015年01月09日
あ、年が変わったね。
あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。今年は、月一、コンスタントに行きたいのだけれども、まあ、ネタは相変わらず、ぼちぼちと行きます。
っていうお正月っぽい枕のあとに、年末のネタ、なんだけれど。
金融産業に勤める家人は、年末のお休みも市場通りでね。製造業の僕は、もう少しお休みが長いから、平日に一人取り残されることになるんだ。毎年。
掃除とかいろいろ言い渡されるのだけれどもね、なんとか逃げる事を考えて。
むふふ。
乗り回してきたよ。
MTの86。
BRZでないところは、ちょっと残念だけれど。
このごろ、脳内妄想クルマ選び、っていうシリーズ(?)を開始したのはいいけれど、全然後が続かないんだよね。いろいろ考えているのだけれども、やっぱり脳内妄想(試乗しないで書く、っていうのが自分の中でのお約束)は行き詰まるんだよね。
僕は、今までずっとMTの車に乗っていて、今のPoloが初めてのオートマ、DSGなんだよね。DSGは、シフトもかちっとして早いし、パドルシフトで思う通りのギアを選べるし。何より、MTよりもなめらかで燃費も良くって、しかも速い。
それはよく分かるんだけれどもね。
でも。
Poloが良く出来たクルマであればあるほど。オートマ車って言うのは、そのオートマの味付け次第で、フラストレーションがたまるんだなあ、って、思うんだよね。
燃費重視のDレンジでは、2000回転に行く前にシフトアップして、1500回転で走るPolo。Sモードにすると、いきなり2速5000までシフトアップしないPolo。
僕は、3000でシフトアップして、2000以上で走りたい、それだけなのに、それはPoloには(そのままでは)望めないんだよね。
だから。
ロードスターとか、S660とか。AUDIのS1とか。MTで元気の良さそうな新車の発表を見るたびに、いいなあ、って。
日ごとにMTへの郷愁は募るんだけれどもね。
じゃあ、今、MTを運転できるんだろうか、俺。
この、DSGになまった身体で。
っていう不安も、募ってくるんだよね。
脳内妄想するにも、MTが運転できない身体になっていたんじゃあしょうがない。そう思ってね。MTのレンタカーを探したんだよね。前に一度探した時には、新開地まで行かないと無かったのだけれども。
なんと、梅田のトヨタレンタカーで、MTの86貸してくれるんだ。
年末の、僕が休みの平日。その一日しか候補がなかったのだけれども、その日運良く空いていて。しっかり予約したよ。12時間コース。
さて、どのくらいなまっているんだろう。僕のMT感。
桜橋ボウルの下のレンタカー屋さんで、黒く輝くエアロばっちりのTRD仕様の86を受け取って。こわごわ発進してみたら。
ありゃりゃ、1速でがくがく。左足つらい。こんなに下手なんか、俺。
そう思いながら、駐車場のゲートバーを通るために車を止めたら。
ストン。
あ、停まる時はクラッチ切らなくっちゃいけないんだった。
大丈夫、大丈夫。深呼吸して。リハビリだから。
街中は発進がつらいから、早めに高速のって、お山にあそびに行こう。その頃には、きっとMT感も取り戻してるさ。
という訳で、ナビを六甲山頂にして。阪神高速に乗ったんだよ。
六甲は、雨が止んだばっかりのハーフウェットでね。平日だからそんなにクルマが多い訳じゃないって言う、走るにはもってこいのコンディション。
しかし。
2リットルNAの水平対向。良く回るね。六甲くらいの峠だと、2速と3速でほぼ全て用が済んじゃうから、恐れていたほどシフトチェンジでばたばたすることもなくて。
気がつけば6000近くまでヒュンヒュン回るエンジンは、試乗の時に気になった、人工的なエンジン音も気にならず、控えめに良い音させてくれて。これってホントにボクサーエンジン?何しろ、不等長たこ足の時代しか知らないからね。僕。
実は、はじめてなんだよね。
FRちゃんと乗るのって。いや、学生の頃良く借りだした友達の親のソアラはFRだね。でも、MTのFRは、学生の頃試乗したS15シルビア以来、かな。まあいいや。
このごろ、また、読み返してるんだよね。頭文字D。iPadで遊んでいるレースゲームも手伝って、FRのイメトレはいっPAIできてるんだけれどもね。
っていう訳で、ブレーキ残しながらハンドル切ってみるとか、立ち上がりに少しアクセルたくさんあけてみるとか。
そうやって、後ろがずりずりしたり、TCSのインジケーターがついたりするのを、雰囲気だけ愉しんでいたのだけれど。
いやあ。
面白いな。
そうそう、3ナンバーボディもはじめてなんだけれどもね。ボンネットの向こうで盛り上がるタイアハウスのおかげで、車幅感覚は見やすいし、思った通りに曲がるから、安心して愉しめるんだよね。
まあ、結局コーナーの前でABSがちょっと効くくらいにブレーキ踏んで、立ち上がりはTCSだよりで早めにアクセルあけて。ちょっとだけずりずり感を愉しむ、っていう、雰囲気重視の走りに徹していたのだけれども。
レンタカー屋さんのあんちゃんに、TCSの切り方教えてもらったけれど、ここではちょっと切れないなあ。こわくて。
いつものっているのが、頑丈なドイツのクルマの端くれだとね、ちょっとびっくりすることもあったんだ。
クルマが段差を乗り越えたりするとね。ルームミラーの視界が乱れるんだ。ガラスから生えているミラーが揺れるみたいなんだけどね。うちのPoloではそういうこと気がついたことがなかったからちょっとびっくり。Poloは天井から生えているのかな、と思ったらそうでもなくてね。まあ、86は車幅が広い分ガラスも広いから、かな。
ボンネットの、運転席から見える端っこも、何となくぶるぶる震えてるみたいな気もしたんだけれどもね。これは、ボンネットカバーにえせカーボンのシールを貼ってるせい、なのかな。
気になること、まとめて書いちゃうと。
MTはかちかち決まって気持ちいいのだけれど、3速から2速に落とす時に、ずいぶん向こう側に押しやらないといけないんだよね。気分的に。左手で払うだけだと、3速から4速に入る事が多くって、出口でいきなり減速、みたいなことになったこともあったよ。これは慣れ、なんだろうけれどもね。
あと、ニーパッドは欲しいなあ。買ったら入れよう、っと。
あ、買うつもりは、買う予定は、無いけれどもね。今のところ。
さて。
六甲を何往復かして。
二度山に抜けようかと思ったら、なんか事故車が道をふさいでいて。Uターンしたら、慣れないナビは、いつまでたっても引き返せってうるさいから、二度山をあきらめて。
今度は奈良に向かったんだよ。
奈良の山道を、景色を見ながらゆっくり走ろうかな、ってね。
それは、無駄だったけれど。
だって、運転が楽しいんだもの。
有料の山道の、時々舗装されてないところなんかも、ちょっとずつ雰囲気を愉しみながら、堪能したよ。
あれ、いつの間に。
出発でがくがくしたとか、停まる時にクラッチ踏み忘れたとか。
そんなの、いつのことだったんでしょう、っていうくらい、身体に馴染んでたな。MT。
わーい、いつでも復帰できるぞ。
という訳で、10時間程かけて、270kmのお楽しみ。
ちなみに燃費は9km/lくらいかな。街中や阪神でも4速までで事足りてたこと思えば、上出来でしょう。
楽しいなあ。
良いなあ、FR、MT。
まあ、次の日には、スタッドレス履いたPoloで雪道行って、やっぱりFFでよかった、とか思ったんだけどね。
また乗りにいこ、っと。
ただ、それだけのはなし。