世界最高のバイオテク企業2015年09月10日


 アムジェンの元CEOが書いた、成長期真っ只中のアムジェン史。

 あ、アムジェンってね、バイオベンチャーから製薬企業に成長した会社。現在も独立を保っている、という条件を付け加えれば、文字通り世界最大のバイオテク企業、かな。

 科学者集団であったアムジェンに、経理畑のCFOとして参加して。製品がない時期の資金繰りに苦しみながら会社としての体裁を整え。シンプルかつ強力な社是を制定しぶれずに実行して。急成長していく中で必然的に起こる官僚主義、セクショナリズムを排除し。科学に忠実に、患者によりそうためには、科学者の無関心にも敢然と立ち向かう。
 有意義でやりがいのある目標を掲げ、気持ちいい仲間を集めて、気持ちよく働いてもらう。

 ただ、それだけのこと。
 きっと、難しいんだろうなあ。

 科学の成功物語ではなく、会社としてのバイオテク企業の黎明期を、科学者ではない経営者の目線で描いたこの本。いわゆるビジネス書にはあんまり興味もないのだけれど、これは、いろんな人に読んでほしいなあ。
 ハッとするところや、なるほど、って思うところが満載で。
 何より、元気になるから、ね。

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://mark.asablo.jp/blog/2015/09/10/7786956/tb

※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。