To be a Leviathan 〜イノベーターと学ぶ新しい仕事術〜2012年10月16日

 久しぶりに。
 セミナーに参加してきたよ。仕事のためでなく、自分のためのセミナーに。
 あ、お台場でやってたからって、ガンダムを 見に行った訳でもなくってね。

 竹中平蔵がキーノートやって、茂木健一郎とかそういう、テレビに出ているような人が次々と、二日に分けて喋りまくる、商用のセミナー。
 「イノベーターと学ぶ新しい仕事術」っていうタイトルに惹かれた訳ではない、とは思うのだけれども、大枚払って参加しているのだから、結局は僕もミーハーなんだな、っていうことなんだけどね。
 
 何しろ次から次へと素晴らしい話が盛りだくさんだったからね。その時には「ああ、これはすごい。明日から僕の人生は光り輝くに違いない」とか思うことがいっぱいあった、と思うのだけれども。
 ああ、絵に描いた餅、のコンサルっぽいな、とか、テレビ向けの極論だなとか。そんなこともたまには思ったりして。
 
 何週間も過ぎると、ほとんどを忘れちゃうんだよね。やっぱり。思った通り。
 その中で、今でもふっと浮かんでくるキーワードは、二つ。
 二つだけなのか、二つも、なのかはよく分からないのだけれども。
 
 一つは、誰がどういう言葉で言ったかは全然憶えていないけれど、「アウトプットしなければ、みんな忘れちゃうんだよ」ってこと。アクティブラーニングの羽根さんだったかな。オモロイオモロイ、って話に引き込まれてはいても、2分前の話、その言葉を覚えてないんだよね。それはちょっとショックで。
 そのあと、これは覚えておかなくちゃダメだよ、といわれれば、ほとんどきちんと憶えられる。
 それが、アウトプット用の意識と、実際のアウトプットによる定着。
 それは、僕の経験則にも合致する見解でね。僕がいまこれを、今さらながら書いている主な理由でもあるんだ。
 とりあえず、二つでもいいから、成果を定着させよう、って
 
 そして、もう一つは。
 テレビでおなじみの脳科学者。茂木健一郎さんの講演。
 「リヴァイアサンたれ」
 これは、強烈だったな。
 
 僕は、脳学者さんがどういう研究をしているのかは知らないのだけれどもね。昨日テレビを見ていたら、クイズ番組の出題で茂木さん監修で、回答者を作家脳とか、アーティスト脳とかに分けていたけれど。
 まさかそれが本職なわけではないと思うのだけれども。
 
 リヴァイアサンたれ。
 
 リヴァイアサンって、旧約聖書に出てくる海の怪物。映画でもあったよね、そういうタイトルの。
 でも、もちろんそういう怪物になれ、っていうことではなくってね。
 はてなキーワードによれば、ヨブ記にはリヴァイアサンの記述としてこうあるみたいだね。
 「彼はおののきを知らぬものとして造られている。驕り高ぶるもの全てを見下し、誇り高い獣全ての上に君臨している。」
 茂木さんの云ったリヴァイアサンは、僕の記憶を頼りにすれば、自ら決定するもの。みたいな意味で言ったと思うのだけれども。
 
 そう言葉にすると、なんかイメージが湧かないね。
 僕が受けた印象は、ルールを作るもの。倫理を作るもの。そういう感じ。
 つまり、他人の作った土俵で勝負するのではなく、自分の土俵を作れよ。もっと単純には、他人の言うことを聞くなよ。さらには、わがままものになれよ。
 そういうことは、ビジネスの世界では重要だぞ、と。
 
 たとえばそれは、おねーちゃんに振られたからって、学校のサーバーに侵入して女子学生の顔写真を盗み出し、どっちが美人かコンテストソフトを作ってしまった、Facebookのマーク・ザッカーバーグだったり、世紀のイノベーターと世界中に称賛されるけれど、近くの人は誰も良くは言わないスティーヴ・ジョブズであったり。もちろんビル・ゲイツであったり。
 日本では、ホリエモンであったり、市川海老蔵であったり。
 つまりは、自分のルールを自分で定めて、それを世間に受け入れさせられるかどうか、で勝負をして評価をされている人たち。
 
 そういう人たちがリヴァイアサン。自ら決定するもの。
 
 もちろん、そのルールを世間に受け入れさせるゲームに失敗をしたら、ただのわがままな変わり者、で終わってしまうのだけれども。
 それでもいいやん。そういう人たちがたまにでっかい仕事をするんだから、って。
 そういう人でなければ、そもそもでっかい仕事のチャンスが来ないんだから、って。
 
 それは、スッと入ってきたんだよね、僕には。
 僕の周りにも、natural bone Leviathanがいるからね。
 そんなにたくさんじゃないけれど。
 
 たくさんいたらいやだけど。
 
 僕は、そのリヴァイアサンと結構長い間仕事をしてきて。
 会社のえらいヒトには、あれのフォロワーにはなるなよ、あれは会社に一人で十分だからな、って云われたこともあるのだけれど。
 つまりは、会社に一人は必要なキャラクターであり、ファンクションであり。何千人もいる会社に(あのタイプのリヴァイアサンは)一人しかいない、っていうことになるんだね。
 
 そういうリヴァイアサン。
 だから、リヴァイアサンたれ、っていう言葉は、すごく納得できると同時に、なかなか難しいなあ、これは大きな宿題だなあ、って、思ったんだよね。
 
 既存のルールに縛られずに、自分のルールで自分の居場所を作る。
 それをリヴァイアサンとして、僕の目標にすることにするよ。
 
 参加費のもと、この一言でとれたかな?
 
 ただ、それだけのはなし。


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